「巻ブリ」!!たけしのニッポンのミカタ!

  • 2019年2月8日(金)
    22:00~22:54の放送
  • ★八ヶ岳に仙人が営むレストラン▽軒先にナゾの縄!旬の魚を味わう知恵▽たけし悲鳴!珍味にごはんが止まらない▽金融街の路地裏に!老舗の絶品あったか鍋▽もこみち初登場

出演者

司会

ビートたけし、国分太一

ゲスト

※順不同 大久保佳代子(オアシズ)、速水もこみち

番組内容

▽冬山で大繁盛!八ヶ岳で仙人が作る絶品(秘)料理 ▽発見!冬の超高級ブランド魚に沸く街…知られざる珍味「巻ブリ」って? ▽たけし悲鳴!珍味にごはんが止まらない ▽120年愛される!冬の東京あったか鍋!!

★巻鰤(まきぶり)★

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江戸時代、まだ冷蔵・冷凍の技術が無く、遠くまで魚を運ぶ運送手段も乏しかった時代に、能登で水揚げされた寒鰤(かんぶり)を、京の都や金沢城まで運ぶ為に生み出されたのが「巻鰤」(まきぶり)です。
塩に漬け、乾燥させることで長期保存できるようにした鰤(ブリ)を、殺菌作用の有る笹で包み、わらと縄で巻くことで遠くまで運ぶことができるようにとする。
巻鰤(まきぶり)は、時代を生きた人々の知恵の結晶です。(※現代は衛生上の観点より、笹ではなく 真空包装した物を、わら・縄で巻いております。)

変わらず受け継がれる伝統。奥能登の味。今も昔も変わらず、11月~12月頃に獲れる脂の乗った最高の寒鰤はたくさんの人に愛されています。「こぞくら」・「ふくらぎ」・「がんど」・「ぶり」と成長と共に名前を変える「出世魚」の鰤は、武士の間で縁起物として食されてきました。そんな鰤の中でも最高級品の能登の寒鰤はその味は、遠く離れた加賀百万石の殿様で、NHKの大河ドラマ『利家とまつ』でも知られる 前田家や、かつては日本の中心であった京の都人達にも知られるほどでした。
現在とは違いクール便など無い当時はその美味しい鰤を加賀や京の都で味わうことは通常では不可能です。そこで、能登の黒滝城城主は家臣の細川刑部にどうにかして、この能登の寒鰤を加賀や京の都に運ぶ方法を考えるよう命じました。氷を入れた箱に入れても、生のままで運ぶことは不可能…長期の保存ができる方法…遠方まで運ぶのに良い形…

様々な試行錯誤の結果、細川刑部が辿り着いたのが「塩漬け」と「藁と縄で巻く」という方法でした。
この方法が原型となり、能登では寒鰤をそのまま食べるだけでなく、保存食として塩漬けにし、藁と縄で巻いた「巻鰤」が生まれました。(一説です。)

一時は伝統技術を継ぐ人がいなくなり廃れるところでしたが、昭和に入り珠洲市の“佐藤 次作さん”が伝統の巻鰤に注目したことで再び作られるようになり、七尾や金沢、さらに全国で販売されるようになりました。
冷蔵・冷凍庫ができて保存や配送が遥かに簡単になった現在においても昔ながらの技術で伝わる巻鰤の味わいはどんな料理にも負けない素晴らしいものです。
海の生ハムと評価する人もいるほどの噛めば噛むほど染み出す深い味わいが魅力の巻鰤を是非一度、ご賞味くださいませ。

職人の目と経験。そして伝統の技、

最高級の鰤を遠く離れた地でも味わえるように、その思いで作られたのが巻鰤です。大きな鰤を三枚に卸し、塩に2~3か月漬け込み水分を抜きます。これが巻鰤の味と長期保存の要となります。

この漬け込みが甘いと長持ちせず、漬け込みすぎれば美味しくなくなってしまいます。これを職人の長年の目と経験で最高の状態を見分けます。

楽しみ方は色々。自分だけの美味しい食べ方。

能登の伝統的な保存食「巻鰤」は独特の風味と、保存食として加工されておりますので、塩辛さが特徴の商品です。この塩辛さを活かして(もちろん、そのままでもご飯やお酒によく合うのですが)色々な食べ方、アレンジを加えてお楽しみください。

まずは薄くスライスした巻鰤をお酒に浸ける食べ方。この食べ方は巻鰤の塩辛さを緩和させる効果と浸したことで柔らかくする効果があります。また、浸したお酒は巻鰤の塩気と風味がアクセントとなってより一層美味しく呑めます。お酒好きにはたまらない食べ方です。

次は少し大きめにカットしたものを軽く炙る食べ方。

この食べ方は巻鰤の風味を強くし、また火を入れたことで少しホクホクとした柔らかさになります。塩辛さが増しますので、お酒のつまみにピッタリです。

次は薄くスライスしたものをサラダにする食べ方。

日本の伝統食材ですが、その風味や塩気はサラダに良く合います。まるでアンチョビのような味わいでレタス等と一緒にお召し上がりください。

最後は少し大きめにカットし軽く炙ったものを細かくしてお茶漬けにする食べ方。塩気、風味を全て楽しむ事ができる食べ方です。たっぷりの巻鰤にあご(飛魚)でとった出汁を注ぎ、刻み海苔を乗せる。締めに最高の一品です。

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