情熱大陸
TBS1
情熱大陸【本瀬純一/ザギトワ選手の「マサル」育てた秋田犬専門のブリーダー】
- 2019年2月10日(日)
23:00~23:30の放送 - 秋田犬ブリーダー/本瀬純一▽海外でも人気沸騰中!「立ち耳、巻き尾の立ち居振る舞いが見事で、凛々しい姿は武士を想像させる」…秋田犬を育てるトップブリーダーに密着!
★番組内容
素朴で人間に忠実、飾り気のない品位漂う姿が特徴の秋田犬は、今や日本よりも海外で飼われている数の方が多いと言われている。もともとはマタギ犬として熊や鹿を狩る犬だけに、気難しい面もありしつけも難しく気軽に飼える犬ではない。だが本瀬純一は、犬の個性を尊重しながら強く美しく育て上げ、毎朝5時半からの散歩も25年間一度も休んだことはない。日本が世界に誇る秋田犬の魅力…トップブリーダーの仕事現場に密着する。
プロフィール
秋田犬ブリーダー/本瀬純一
1962年生まれ秋田県能代市在住。もともと犬好きで小学生の時から秋田犬を飼い始め、中学1年の時「秋田犬保存会」に入会。自宅敷地内の犬舎を増築し飼育頭数を増やしていった。国内最大規模の展覧会である本部展年齢別部門優勝8回、最高賞にあたる名誉章2回。犬舎名は「能代幸寿荘」。料理が趣味で晩酌が至福の時間だが、勿論二日酔いでも朝5時半からの犬の世話は欠かさない56歳。
制作
製作著作
MBS(毎日放送)
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
★日本犬のなかでも大きい秋田犬
日本が誇る日本ならではの犬種を日本犬と言います。「秋田犬」「北海道犬」「甲斐犬」「紀州犬」「四国犬」「柴犬」という6つの犬種があり、天然記念物の犬種として大切に考えられています。そんな日本犬のなかでも、秋田犬は唯一の大型犬でガッシリした体格が特徴です。
★祖先は秋田地方のマタギ犬
秋田の山で狩猟をする猟師「マタギ」のお手伝いをしていたマタギ犬が、現在の秋田犬の祖先と考えられています。
今の秋田犬は大型ですが、実はその頃のマタギ犬はそれほど大きくなく「中型」の犬でした。
★天然記念物指定された秋田犬
洋犬と繁殖された雑種的な犬ではなく、「優秀で素晴らしい秋田犬を保存したい」という愛好家たちの動きが強まっていったのが大正から昭和にかけてのことです。
昭和2年には秋田県大館町(当時)の町長により「秋田犬保存会」が設置され、昭和6年には9頭の秋田犬が「天然記念物」として認められたのです。
★忠犬ハチ公で一躍有名に
その後、戦争により秋田犬が激減、一時は絶滅危機にまで陥りました。しかし、主人を渋谷区で待ち続ける一匹の秋田犬の健気な様子が「忠犬ハチ公」として新聞で取り上げられたのをきっかけに、その名は一躍有名になりました。
今でも秋田犬と聞くと「忠犬ハチ公」のように忠実で穏やかな性格を特徴としてイメージする人が多いと思います。
★飼い主に忠実な犬
秋田犬の性格をひとことで言うと「飼い主に忠実」ということです。一度信頼した人間に対しては、
従順な気持ちで接してくれる特徴があります。飼い主さんのために忠誠を尽くそう…!と、愛情を示してくれます。
★基本的に穏やかな犬
歴史的に見ると闘犬だったので、さぞかし気性が荒い性格なのでは…と思ってしまいますが、基本的には穏やかで賢い犬。
穏やかで賢い性格をキープできるように、幼いときからのしつけはとても大事なことなのです。
★飼い主以外には警戒心が強め
飼い主さん以外には警戒心がある特徴もあり、飼い方にも注意が必要なようです。飼い主さんたちと過ごしているときは、無駄吠えもしなく穏やかな性格です。でも、知らない人には警戒心を示し少し攻撃的になってしまうこともあります。飼い主以外に警戒心があるのは、「主人を守りたい」という番犬気質の表れなのだとか。
社会性が弱いと家族以外とのコミュニケーションが難しくなります。
人に慣れずに大人になり、病気になったときに動物病院に行けないと大変です。社会性を身につけさせるには、小さな頃からが最適です。散歩などで、家族以外の人にも安心して接することができるようにしてあげましょう。
★秋田犬はロシアで人気?なぜなのか…?ロシアと秋田犬の繋がり…と言えば、女子フィギュアスケーターのザキトワ選手に贈られた「秋田犬のマサル」です
ロシアで秋田犬が人気となっている理由のひとつは、たくましい体質。
冬には雪深く寒くなる秋田で生まれた秋田犬は、モフモフした厚い被毛のおかげで、寒さに強いワンちゃん。そもそもルーツとなっているのが、熊を狩るときの同伴犬「マタギ犬」で、雪のなかでも大活躍。「雪」と「寒さ」に強い秋田犬は、極寒のロシアでの環境にもなじみやすい体質なので、ロシアの寒い気候にも負けず、エネルギッシュに飼い主さんたちとコミュニケーションを取れるのが人気の理由だと思われます。
ザキトワ選手が秋田犬をなぜ欲しがったのか…
日本での強化合宿中に見たある雑誌に掲載されていた秋田犬がきっかけで、その秋田犬の可愛さに、ザキトワ選手は一目惚れしたそうです。
秋田犬を欲しがるザキトワ選手に、お母さんが「オリンピックの結果によっては飼ってもいいよ」と交換条件とも取れる言葉を発したのだとか。結果的に素晴らしい成績をおさめ、ザキトワ選手が秋田犬を欲しがっている経緯を聞いた秋田県が「それならば贈りましょう!」とプレゼントしたそうです。
このザキトワ選手と秋田犬のニュースが有名になったことから、秋田犬の人気がさらに急上昇したのではないでしょうか。