とろろ汁の老舗 丁子屋 (ちょうじゃ)創業421年(14代目・柴山広行)の歴史とメニューと そのお値段は?
趣味どきっ! 旅したい!おいしい浮世絵 第6回「東海道名物」が2019年5月7日(火)NHKEテレ1にて21:30~21:55放送!
歌川広重の「東海道五十三次」のシリーズに描かれた名物の数々。府中宿の安倍川もち、鞠子宿のとろろ汁など、旅人の疲れを癒やした名物を、広重の浮世絵と共に味わう。
北斎や広重の風景画は、江戸時代のまさに旅行ガイドだった。季節に応じた美しい景色とそこに行けば食べられる名物の数々が、大胆な構図と繊細な描写で表現され、人々の旅心を誘った。版画として多数発行された浮世絵は、江戸と地方を結ぶ旅人を通して広まっていった。とろろ汁がおいしい季節は梅のころ?東海道中の難所の一つ、安倍川の「かち渡り」の様子とは?江戸の旅人気分で浮世絵を見つめ、東海道の老舗の名物料理を味わう。
キュレーター・アートライター…林綾野,
小林聡美,
安倍川もち店15代目…長田満,とろろ汁店14代目…柴山広行,
駿府の町が目の前で焼き払われ、豊臣秀吉は小田原城征伐のため兵を挙げ宇津谷峠を通過。そのような中、初代・平吉はのれんを掲げ、ここに丁子屋が創業しました。
今でこそ「とろろ汁の丁子屋」として親しまれていますが、当時はお茶屋として開業したようです。
その後、富士山の大噴火、大政奉還、世界大戦など時代の転換期にも直面。
初代がどのような“想いや希望”を抱いて創業したのかを知る由もありませんが、丁子屋は現在まで場所を変えること無く、ここ東海道の丸子宿で400余年を過ごしてまいりました。
丸子宿と言えば、とろろ汁。
とろろ汁と言えば、丁子屋。
松尾芭蕉翁、十返舎一九、歌川広重、様々な紀行物語や俳句、随筆、浮世絵でも残されているように、当時の身分や立場に関係なく、行き交う旅人の道中の無事を祈り、一時のおもてなしを続けております。
建物は江戸時代の東海道を思わせる古民家の姿を残し、時代を経て残された旅の品々は、歴史資料館に大切に保存されています。
丁子屋では、お食事はもちろん、感じて頂く空気や雰囲気まで、お越しの全ての方にとって思い出の1ページになるように、さらには後の100年、200年と永遠につづく歴史の1ページとなるように、それぞれの「今」に心を込めておもてなしを致します。