4/16きょうの健康・血管性認知症 症状具体例!

『血管性認知症』症状具体例!直接的な原因ではないが危険因子『喫煙』?『糖尿病』?『ストレス』?『バランスの悪い食事』?

きょうの健康 4つの認知症 こう治療する「血管性認知症 進行をくいとめる」が2019年4月16日(火)
20:30~20:45 NHKEテレ1東京にて放送されます。

脳梗塞や脳出血などの脳卒中が原因で起こる血管性認知症。実は、脳卒中の経験がないのに、いつの間にか起こる血管性認知症もある。症状チェックや対処法について伝える。

脳梗塞や脳出血などの脳卒中の後遺症として起こる血管性認知症。実は、半身のまひや、ろれつが回らないといった脳卒中の症状が現れなくても、いつの間にか起こる血管性認知症もある。物事が段取りよくできなくなった、動作がゆっくりになったなどの変化がある場合、血管性認知症の可能性が。血管性認知症は、血管の動脈硬化の予防、つまり生活習慣病の管理や禁煙などによって防ぐことが可能。症状チェックや対処法について伝える。

講師

横浜総合病院臨床研究センター センター長…長田乾,

キャスター

黒沢保裕,岩田まこ都

 


 

脳血管性認知症(のうけっかんせいにんちしょう、: Vascular dementia)は、多くは突然発症し、脳梗塞脳出血など血管に異常が起きた結果、認知症になるものである。脳に何らかの障害が残った状態、後遺症として進行し、障害された部位によって症状は異なるので、麻痺感覚障害など神経症状を含め、障害された機能と障害されていない機能が混在する。

症状

血管性認知症の症状は、日常生活に支障を来すような記憶障害や認知機能障害を認めます。具体的には、「物覚えが悪くなった」、「今までできていたことができなくなった」、「時間や物の名前、においや味がわからない」、「自分で服を着ることができない」、「自分の家に帰ることができない」など様々な症状が現れます。これらの症状は必ずしも血管性認知症に特徴的なものではなく、アルツハイマー型認知症を代表とするその他の認知症でも認めます。

血管性認知症でより特徴的なのは、突然症状が悪くなったり落ち着いたりなど、症状に変動が見られる点です。また特定の分野のことはしっかりできるのに、他のことになるとからっきし出来なくなるといった、「まだら認知」と呼ばれる症状を示すのも血管性認知症における特徴の一つです。

その他の症状として血管性認知症では、抑うつ状態になったり、その場の状況に関係ない感情(突然泣き出したり笑い出したりする)を表したりすることもあります。また、「加速歩行」といったパーキンソン病によく似た症状も出ます(これを脳血管性パーキンソニズムといいます)。血管性認知症はアルツハイマー病と比較すると記憶障害(認知障害)や人格障害は軽度な傾向にありますが、遂行機能低下と抑うつ症状・感情失禁などの精神症状はより高度だと考えられています。

また、血管性認知症では片麻痺や構音障害などの神経症状をともなうことが多いです(アルツハイマー型認知症ではこれらは末期にならないと出現しません)。同時に、早期から歩行障害や尿便失禁をきたすこともよく見受けられます。ただし、血管性認知症は病態認識がはっきりしており、自分が病気であるという意識は末期まで保たれます。

直接的な原因ではありませんが、血管性認知症を招く危険因子もあります。それは、脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の危険因子と同じく、以下のようなことです。

  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 高尿酸血症
  • 心房細動などの不整脈

さらに悪影響を与える生活習慣として、以下が挙げられます。

  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • 肥満
  • ビタミン・ミネラルなど必要な栄養素の不足
  • バランスの悪い食事
  • 運動不足
  • ストレス
  • 放射線
  • 大気汚染物質
  • 遺伝的素因

など

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です