NHK総合1・東京
ごごナマ「失敗しない!簡単“梅漬け”」
- 2019年6月5日(水)
14:05~14:55の放送 - おいしい梅漬けが、天日干し無しで簡単に作れるコツを漬物名人が披露!さらに梅の味噌漬け・甘味漬けや、梅漬けを使ったアレンジ料理など、旬の梅を味わうアイデア大公開!
番組内容
梅が出回る季節。手作りの梅干を作りたいと思っても、「大変そう」「失敗しそう」と尻込みしている人も・・。そんな方にも、天日干し無しで簡単に作れる梅漬けを料理研究家の横山タカ子さんが披露。用意するのは梅と砂糖・塩・酢だけ。酢を加えることで、減塩にもなっています。さらに梅の味噌漬け・甘味漬けや、梅漬けを使ったアレンジ料理など、梅を味わうアイデア大公開!後半は医師の友利新さんが梅の健康パワーについて解説。
出演者
MC
船越英一郎,美保純,阿部渉,
ゲスト
友利新,ピカ子,
講師
郷土料理研究家…横山タカ子,
リポーター
安部みちこ,
語り
冨永みーな
横山タカ子
長野県大町市の稲作農家の家庭に生まれる。長野県共済農業協同組合連合会に勤務し、退職後に料理研究家となる。長野県長野市に在住、長野の郷土食の紹介を行うとともに、NHK『きょうの料理』や信越放送の番組、講演会で「健康と食」についての啓発に努める。また、郷土料理の知恵を生かしたオリジナルの家庭料理や保存食も考案している。トークと人柄にはファンも多く、主婦の知恵を生かした、身近な素材と郷土食を大切にする料理、センスには定評がある。
2017年現在も、普段着や訪問着として和服を日常的に着用している。これは、日常的に着物を着用していた実母と義母から着物を受け継ぎ、「こんなに美しいきものがたくさんあるなら、もったいないから着なくちゃ」との思いからだという。
著書編集
- 『作って楽しむ信州の粉食』信濃毎日新聞社、2004年
- 『作って楽しむ信州の保存食』信濃毎日新聞社、2007年
- 『食べて元気になる漢方ごはん』(水嶋丈雄との共著)信濃毎日新聞社、2008年
- 『作って楽しむ信州の漬け物 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2010年
- 『作って楽しむ四季ごはん』信濃毎日新聞社、2012年
- 『信州の知恵に学ぶ 日本一の長寿ごはん』信濃毎日新聞社、2012年
- 『日本酒で愉しむ信州の二十四節気 季節の日本酒と、酒肴百撰。』(宮坂直孝との共著)信濃毎日新聞社、2013年
- 『信州の発酵食』(小泉武夫との共著)しなのき書房、2016年
- 『健康おかず作りおき』主婦と生活社、2016年
- 『身体にやさしい信州のおやつ』(下平みさ子との共著)しなのき書房、2017年
- 『四季に寄り添い 暮らしかさねて』信濃毎日新聞社、2017年
- 『信州四季暮らし』地球丸<天然生活ブックス>、2018年
横山タカ子さん人気レシピ
★さしす梅干し★
完熟の実を、さ(砂糖)・し(塩)・す(酢)で漬けて干すのが、「さしす梅干し」です。塩けは控えめなのに酢の効果で傷みにくく、「梅酢があがらない」「かびが生える」といった失敗が少ないのが、うれしい。ほんのり甘く食べやすいので、お茶請けとしても喜ばれます。
★材料
( つくりやすい分量 )
- ・完熟梅1kg
- *全体備考参照。
- ・ざらめ糖300g
- *または氷砂糖。
- ・粗塩100g
- ・酢カップ4
★つくり方
梅は水でやさしく洗い、竹串でなり口を取る。傷んでいる部分があれば、ナイフで除く。
清潔な布巾で水けを拭き、容器に入れる。
ざらめ糖、粗塩を加え、酢を回しかける。
ふたをして、なるべく涼しく日の当たらない場所に2週間以上おく。梅が浮き上がってしまう場合は、皿などで落としぶたをする。それでも梅が完全に浸らなければ、塩と砂糖と酢を1:3:8の割合で混ぜたものを適宜加える。
清潔なスプーンや箸で梅を取り出し、ボウルの上に置いたざるにのせて汁けをきる。さしすは瓶などで保存する。
間隔をあけて並べ、屋外の日当たりのよい場所で三日三晩干す。夜もそのまま夜露に当て、2日目と3日目の朝に、それぞれ1回梅をひっくり返す。雨に当たってしまったら梅を漬けていたさしすを少し取り分けてボウルに入れ、その中で梅をふり洗いする。再びざるに並べ、晴れてから3日間干し直せばよい。
干し上がった梅は、清潔な容器に入れて保存する。すぐに食べられるが、時間がたつほどまろやかな味になる。